「あと何年,桜を見ることができるだろう」学生の頃からそのようなことを思いながら過ごしている。今の仕事に携わることで一層,その気持ちが強くなった。人の命は実に儚(はかな)くそして美しい。だからこそ,出かけることができるうちは珍しい桜を見に行っている。昨年は広島市佐伯区湯来町にある「湯の山温泉しだれ桜」を訪れた。樹齢90年余りだそうで周りを圧倒する存在感にまずは驚く。樹齢が高い分,花弁は色褪せているが初老期を迎えた小生には親近感を覚えた。精一杯の満開の姿を見て勝手ながら「もっと頑張らないといけない!」と思わせてくれた。さて,今年はどんな桜に出会えるだろうか。M・K