3月初旬、小学6年の息子と一緒に空手の大会に出場した。
息子の頑張っている姿に刺激を受けて奮起したのだが、試合に出るのは二十数年ぶり…
まともに戦えるのか不安しかない…、もう53歳のおじさんなので出場クラスは昔の一般とは違い、35歳以上の壮年クラス。
とはいっても全国大会や地方大会での優勝、上位入賞など凄い選手が数名
出場しており、当日トーナメント表を見た時は、血の気が引いて泣きそうになった…
初戦、体が重い…思うように動かない…、組手は試合と稽古では全く違う事を改めて思い知る…
感覚がつかめず焦りまくったが、何とか判定で勝つ事ができた。
でもこのままでは次はやばい…
2回戦、相手は184cm、100kgの巨漢、パワーがあり大会では常に優勝・上位入賞する凄い選手。
心臓バクバクだったが、「始め!」試合開始の声で冷静にはなれた。が、やはり体が重い…
セコンドの道場生、息子から「回って!」「膝蹴り!」「ヨシ!」アドバイスや応援の声が聞こえる。
だが相手は強い!凄い圧力に潰されそうになり、攻撃を捌ききれず突きや蹴りが身体に食い込む。
一発一発の衝撃が重い!身体ごと吹っ飛ばされそうになる。
ただアドレナリンが出まくりのせいか痛みはあまり感じない。
激しい攻防となるが時間の経過とともに劣勢になり、試合終了…。
必死に戦ったが、結果は完敗…。当然の結果だとは思うが不甲斐ない自分に腹が立つ…悔しい…
息子からは「父さんダメじゃん…」試合内容のダメ出しと、上から目線での色々なアドバイス…
いつもとは立場が完全に逆転している… 息子は優勝し、父親に対しての態度が更にでかくなった…
癪ではあるが息子の言う通りで、試合の内容は自分で思い返しても反省点や課題だらけだった…
でも課題が見えた事で、課題に対して目標と具体策を立て、実行そして評価をしていく事により、
今より強くなれる可能性がある。(無理やり感はあるがケアマネジメントにも通じるのではないか?)
自分をしっかりアセスメントし、強くなる為のプランを立てて頑張ってみたい。
これから本格的に反抗期に入るであろう(可愛いが、色々とムカつく)息子に対抗するためにも…
試合が終わってアドレナリンが出なくなり、身体中に強い痛みを感じながら思った…
都甲 進一