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2024/11/13悔しさを乗り越えて…

さる8月、福岡で開催された空手の大会(全九州空手道選手権大会)に中1の息子が出場した。

昨年は3回戦で敗退し、目をまっ赤にして悔し涙を流した大会…

今年は7月に東京で開催された学年・体重別の国際大会(カラテドリームフェスティバル)で

初優勝した後の大会であり、周りからの期待も大きく、本人も相当な努力をして臨んだ大会。

しかし結果は…、2回戦敗退…。

油断があった訳ではないが、試合が始まって約10秒…

不意をつくような相手の変則的な蹴りが顎に入り「技あり」を取られてしまう。

その後は頑張るもポイントを取り返すことができず試合終了…あっけなく負けてしまった…

言葉にできないほどの悔しさと恥ずかしさ、そして応援してくれた方達への申し訳なさと…

大きな会場の片隅で先輩に寄り添ってもらい、深くうなだれて落ち込む息子の姿があった…

(この悔しさを乗り越えて頑張ってほしい、色々な経験をして人としても成長してほしい…)

大会が終わり、福岡からの長い、長い帰り道、車を運転しながら息子といろんな話をした。

すでに息子の気持ちは前向きに変わっており、必ずリベンジすると誓っていた。

車が広島県に入ったころ、私は大好きなTHE ALFEEの「英雄の詩」を選曲し、

父親からのメッセージとして、車内に曲を流す…

♪ 夢に破れた瞬間 あの悔しさの中で 流した涙覚えてるかい?

思い通りにならなくても 自分らしくあれ 迷わずに生きるため

強くあれ! 強くなれ! 英雄(ヒーロー)になれ! ♪

曲のイントロが始まって約10秒…

息子は笑顔で私を見たあと、そそくさと自分が好きな別の曲へと変えてしまった… 

… … 残念ながら曲を通しての父親からのメッセージが届くことはなかった…

だが親が思うよりも、子供はいろいろ考えていて、そして頑張っているようだ。

心配は多いが、子供の成長を信じて、見守っていきたいと思う。 

でも、ちょっと…、寂しかった…

都甲 進一